よいこのためのES入門
2012年2月7日 就職・転職最近ようやく「えんとりーしーと」なるものを書くようになったので、気をつけておきたいことを備忘録的にまとめてみる。
※この記事を鵜呑みにしてESを書かないように。こちらでは一切責任を持てません。
そもそもESというのは大量一括採用時代に一部の企業が始めたもので、要するに大量に増えた応募者を何とか処理するための「足切り」的な要素が強い。なので最も大切なのは「バカだと思われないこと」。もちろん自己アピールは大切だし、そこで攻められる人はガンガン攻めればよい。そういう人はどんな風に書こうとどうせ受かる。問題は、そうでない人である。
そうでない人=大学時代たいした活動もせずダラダラMTGに明け暮れていたような人、はそういった人たちとは別の角度からESを考えなければならない。普通に勝負したって、大学時代アクティブに活動していた奴らに履歴書で勝てるわけがないのだ。幸いにして、ESは「スゲー奴を選ぶ」ものではなく、どちらかといえば「ダメな奴を落とす」役割が強い。要はダメなやつだと思われない技術が必要なのだ。そのひとつが、文章を綺麗に書くことである。もちろん「見た目がキレイでも大事なのは中身。内容で勝負しなきゃ」という意見は正しい。内容で勝負できる人は勝負すべきだ。しかしESの内容(自己アピールとか大学時代の経験とか挫折うんたらとか……)で勝負できる人は限られているし、中身で勝負できないのならせめて見た目だけでも綺麗に仕上げなければならない。ということで文章の美しさというのは(何しろ社会人になってからも重要なファクターだ)相当程度に重要なのである。
ということでESを書くときに気をつけたい文章作法についてまとめてみる。ちなみに100%主観である。
①語尾をそろえる
これはまあ基本。「ですます」調と「である」調はきちんと使い分ける。ちなみにどちらがいいかということに関しては微妙なところで、「ですます」調の方がリスクは低いように思えるのだが、人事担当者によっては「ですます調の学生時代はもう終わりなんだから」と嫌ったりもするらしいから難しい。
②体言止めはリスキー
「ですます」調での体言止めはNG。「である」調の場合なら可能だが、あくまで体言止めは文法違反(を技法として確立したもの)なのでややリスキーかもしれない。無闇に使わない方がよい。
③「」の濫用は避ける
よく見るが「」の濫用は文章が読みづらくなるし、間違った使い方をすることも多いのでやめた方がよい。「」の使用は(社訓などの)引用や台詞、固有名のときのみに留める。特に気をつけたいのが「本物」、「美しさ」、「社会に役立つ」などの場合。「」をつけるということは、その表現を一般に流布している意味とは別の意味合いで使いますよということなので、相手を褒める表現に使うのは避けたほうがよい。相手を皮肉る場合に多く使われる表現だからである。
④文章のリズムに注意する
文章を書くうえで一番気をつけたいのは(文法上の間違いを犯さないことは大前提として)リズムである。長い文を延々と並べたり、ブツ切りの短い文を淡々と並べたりするのはいかにも頭が悪く見える。イメージとしては長い文をメインで使いつつ、アクセントとして短い文を挟むこと。「長、長、短、長、長、長、短、短」といった感じだろうか。リズムの確認に一番いいのは音読してみること。読みづらい部分があったならば、そこは改善した方がよい。
⑤二重助動詞はできるだけ避ける
英語の文法でも二重助動詞はNGである。(can+mustとかcan+canとか)。日本語はあまり文法にうるさくないので別にこれをやっても間違いでは(たぶん)ないのだが、あまり見栄えはよくない。よくあるものとしては「お客様を喜ばせられる営業ができる社員になりたい」(can+can)や、「…できなければならない」(can+must)などがある。こういった二重助動詞は意味が伝わりにくいし、平仮名が続いて読みにくい場合が多い。例であれば「お客様を喜ばせる営業ができるような社員になりたい」、「…できる必要がある」などと書いた方がよいと思われる。
⑥文末はそろえない
「……である。……である。………である」だったり「……です。……です。」だったりする文章はいかにも頭が悪い。文体をどうするにしろ、文末表現は数種類ストックしておいて、絶対に直前の文とかぶらないようにすること。
他にもいろいろあるのだろうが、まあ最低このくらいのことは気をつけておけば、そこそこ読める文章が書けるのではないだろうか(適当)。
ちなみに口語表現を使わないのは大前提。さすがに使わないだろうけど。
※この記事を鵜呑みにしてESを書かないように。こちらでは一切責任を持てません。
そもそもESというのは大量一括採用時代に一部の企業が始めたもので、要するに大量に増えた応募者を何とか処理するための「足切り」的な要素が強い。なので最も大切なのは「バカだと思われないこと」。もちろん自己アピールは大切だし、そこで攻められる人はガンガン攻めればよい。そういう人はどんな風に書こうとどうせ受かる。問題は、そうでない人である。
そうでない人=大学時代たいした活動もせずダラダラMTGに明け暮れていたような人、はそういった人たちとは別の角度からESを考えなければならない。普通に勝負したって、大学時代アクティブに活動していた奴らに履歴書で勝てるわけがないのだ。幸いにして、ESは「スゲー奴を選ぶ」ものではなく、どちらかといえば「ダメな奴を落とす」役割が強い。要はダメなやつだと思われない技術が必要なのだ。そのひとつが、文章を綺麗に書くことである。もちろん「見た目がキレイでも大事なのは中身。内容で勝負しなきゃ」という意見は正しい。内容で勝負できる人は勝負すべきだ。しかしESの内容(自己アピールとか大学時代の経験とか挫折うんたらとか……)で勝負できる人は限られているし、中身で勝負できないのならせめて見た目だけでも綺麗に仕上げなければならない。ということで文章の美しさというのは(何しろ社会人になってからも重要なファクターだ)相当程度に重要なのである。
ということでESを書くときに気をつけたい文章作法についてまとめてみる。ちなみに100%主観である。
①語尾をそろえる
これはまあ基本。「ですます」調と「である」調はきちんと使い分ける。ちなみにどちらがいいかということに関しては微妙なところで、「ですます」調の方がリスクは低いように思えるのだが、人事担当者によっては「ですます調の学生時代はもう終わりなんだから」と嫌ったりもするらしいから難しい。
②体言止めはリスキー
「ですます」調での体言止めはNG。「である」調の場合なら可能だが、あくまで体言止めは文法違反(を技法として確立したもの)なのでややリスキーかもしれない。無闇に使わない方がよい。
③「」の濫用は避ける
よく見るが「」の濫用は文章が読みづらくなるし、間違った使い方をすることも多いのでやめた方がよい。「」の使用は(社訓などの)引用や台詞、固有名のときのみに留める。特に気をつけたいのが「本物」、「美しさ」、「社会に役立つ」などの場合。「」をつけるということは、その表現を一般に流布している意味とは別の意味合いで使いますよということなので、相手を褒める表現に使うのは避けたほうがよい。相手を皮肉る場合に多く使われる表現だからである。
④文章のリズムに注意する
文章を書くうえで一番気をつけたいのは(文法上の間違いを犯さないことは大前提として)リズムである。長い文を延々と並べたり、ブツ切りの短い文を淡々と並べたりするのはいかにも頭が悪く見える。イメージとしては長い文をメインで使いつつ、アクセントとして短い文を挟むこと。「長、長、短、長、長、長、短、短」といった感じだろうか。リズムの確認に一番いいのは音読してみること。読みづらい部分があったならば、そこは改善した方がよい。
⑤二重助動詞はできるだけ避ける
英語の文法でも二重助動詞はNGである。(can+mustとかcan+canとか)。日本語はあまり文法にうるさくないので別にこれをやっても間違いでは(たぶん)ないのだが、あまり見栄えはよくない。よくあるものとしては「お客様を喜ばせられる営業ができる社員になりたい」(can+can)や、「…できなければならない」(can+must)などがある。こういった二重助動詞は意味が伝わりにくいし、平仮名が続いて読みにくい場合が多い。例であれば「お客様を喜ばせる営業ができるような社員になりたい」、「…できる必要がある」などと書いた方がよいと思われる。
⑥文末はそろえない
「……である。……である。………である」だったり「……です。……です。」だったりする文章はいかにも頭が悪い。文体をどうするにしろ、文末表現は数種類ストックしておいて、絶対に直前の文とかぶらないようにすること。
他にもいろいろあるのだろうが、まあ最低このくらいのことは気をつけておけば、そこそこ読める文章が書けるのではないだろうか(適当)。
ちなみに口語表現を使わないのは大前提。さすがに使わないだろうけど。